AS/400各種コマンド
 目 次 


このページではAS/400を操作する上でよく使われるコマンドを紹介します。
権限のないユーザーでは使用できないコマンドもあります。
コマンドのくわしい使い方を調べるには、コマンド+F4キーでプロンプト画面を表示させて下さい。




日常操作コマンド


CHGJOB   JOBの変更

該当のジョブに関連付けられた印刷装置、出力待ち行列、ジョブ日付など、ジョブの変更をします。
ジョブとは、サインオンからサインオフまで、あるいは、サブミットの単位をいいます。

例−1:ジョブのOUTQを2パーツ用の出力待ち行列に変更

  CHGJOB OUTQ(QPRINT2)
    
例−2:ジョブの日付を2002年10月23日に変更

  CHGJOB  DATE(021023)


DSPMSG   メッセージ表示

例−1:その端末ジョブへのメッセージを表示

  DSPMSG
  

例−2:操作員メッセージの表示

  DSPMSG  QSYSOPR
  パラメータOUTPUT(*PRINT)をつけると、印刷待ち行列へ出力されます。


PWRDWNSYS  パワーダウン

システム電源の遮断をします。
例:
  PWRDWNSYS  *IMMED
  即時処理で、終結処理が開始され、パワーオフとなります。(参考:GO POWER)


SBMJOB  背景部へジョブのサブミット(投入)

背景部で実行するバッチジョブを投入します。
例−1:プログラムPGM1を背景部に投入
SBMJOB  CMD(CALL PGM1)

例−2:プログラムPGM2は13時20分に開始するようスケジュールされます。
SBMJOB  CMD(CALL PGM2 PARM(AAA)) SCDTIME(132000)


SNDMSG  メッセージ送信

表示装置から別の表示装置へ「即時メッセージ」を送信します。
例:
  SNDMSG MSG('MSG-TEXT....') TOUSR(USER1)


SNDBRKMSG  中断メッセージ送信

メッセージを1つまたは複数のワークステーション・メッセージ待ち行列に送ります。
このコマンドによって,即時メッセージは常に中断モードで転送されます。
メッセージを受け取ると,メッセージ待ち行列の転送モード,重大度,および中断処理プロ
グラムの設定にかかわりなく,そのメッセージ用の DSPMSG 画面が表示されます。
例:
  SNDBRKMSG MSG('MSG-TEXT....') TOUSR(USER1)


WRKACTJOB 活動ジョブの処理

例:
  WRKACTJOB

活動中のジョブの一覧が表示され、権限があれば強制終了などをさせることができます。


WRKCFGSTS  構成状況処理

回線や装置の構成状況の処理をします。


WRKDEVD  AAA***  AAAで始まる装置記述の処理

装置記述の処理をします。
例:
                                装置記述の処理                                 
                                                          システム :   S1234567
 位置指定 . . . . . . .                開始文字                                
                                                                               
 オプションを入力して,実行キーを押してください。                              
   2= 変更         3= コピー   4= 削除   5= 表示   6= 印刷   7= 名前の変更     
   8= 状況の処理   9= ソースの検索                                             
                                                                               
 OPT   装置       タイプ         テキスト                                        
      PRTKB       5553        S1234567 の装置が作成された。                    
      PRTKB4      5553        S1234567 の装置が作成された。                    
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                          終り 
 パラメーターまたはコマンド                                                    
 ===>                                                                          
 F3= 終了      F4=プロンプト   F5= 最新表示   F6= 作成   F9=コマンド の複写          
 F12= 取消し   F14= 状況処理                                                   

WRKJOB   ジョブに関する処理

ジョブに関する作業をします。以下のようなメニューが表示され処理を選択できます。

1. ジョブ状況属性の表示
2. ジョブ定義属性の表示
3. ジョブ実行属性の表示(活動状態の場合)
4. スプール・ファイルの処理

10. ジョブ・ログの表示(活動状態またはジョブ待ち行列上の場合)
11. 呼出しスタックの表示(活動状態の場合)
12. ロックの処理(活動状態の場合)
13. ライブラリー・リストの表示(活動状態の場合)
14. オープンされたファイルの表示(活動状態の場合)
15. ファイル一時変更の表示(活動状態の場合)
16. コミットメント制御状況の表示(活動状態の場合)

注:活動状態とはジョブが実行中の場合をいう。

WRKOUTQ QPRINT   出力待ち行列の処理

QPRINTの一覧を表示し、オプションにより以下のような処理をします。(参考:WRKSPLF)

1= 送信 2= 変更 3= 保留 4= 削除 5= 表示 6= 解放 7= メッセージ 8= 属性 9= 印刷状況の処理


WRKSBMJOB バッチ投入ジョブの処理

バッチとして背景部に投入したジョブの処理をします。
待ち行列の状態をみたり、実行中の状態をみたり、印刷出力を表示させたりできます。


WRKSPLF   スプール・ファイル処理

自分ジョブのすべてのスプールファイルの処理を行います。
WRKOUTQと似ていますが、印刷装置/待ち行列がどれであっても、自分のものは全て表示します。


WRKWTR   書出しプログラムの処理

各々の印刷装置に対応した書出しプログラム(WTR)の開始、終了、保留、開放、メッセージ表示などの処理をします。
例−1:全ての印刷装置の処理
  WRTWTR

例−2:PRTで始まる印刷装置の処理
  WRTWTR  PRT*




システム開発・保守

ADDLIBLE  ライブラリーリストに追加

ライブラリーリストに指定ライブラリーを追加します。
例−1:WRKLIBをリストの先頭に追加
  ADDLIBLE  WRKLIB
例−2:WRKLBをリストの最後に追加
  ADDLIBLE  WRKLIB *LAST
例−3:WRKLBをライブラリーQTEMPの後に追加
  ADDLIBLE  WRKLIB POSITION(*AFTER QTEMP)

CHGJOB ジョブの変更

該当ジョブに関連付けられた印刷装置、出力待ち行列、ジョブ日付など、ジョブの変更をします。

例−1:出力待ち行列変更
  CHGJOB OUTQ(QPRINT2)

例ー2:ジョブ日付とジョブスイッチ(いわゆるUPSI)の変更

  CHGJOB DATE(001025) SWS(01010000)

CHGPF  物理ファイル変更

メンバーの最大数、メンバーのサイズ(初期値、増分、増分追加回数)などを変更します。
例:
  CHGPF FILE(WRKLIB/420) SIZE(30000 4000 5)

この例では、初期サイズをレコード30、000件分、追加サイズを4、000件分、追加回数を5回に
変更しています。省略値はそれぞれ、10,000件、1,000件、3回です。


CHGPFM   物理ファイルメンバー変更

メンバータイプ、テキストなどの変更をします。


CLRPFM   物理ファイルクリア

物理ファイルのメンバーのレコードを0件の状態にします。
ファイルの削除や、メンバーの削除ではありません。
メンバーの削除コマンドはRMVMです。
例:
  CLRPFM  FILE(M420)

CMPPFM   ファイルの比較

ファイルのメンバー同士の比較を行います。

例:
  CMPPFM  NEWFILE(WRKLIB/NEW1)  NEWMBR(MBR1)  -
  OLDFILE(WRKLIB/OLD1)  OLDMBR(MBR1)   OUTPUT(*PRINT)


OUTPUTは*(画面)、*PRINT(印刷),*OUTFILE(ファイル)が
選択できます。


CPYF   ファイルのコピー

ファイル・コピーをします。次のような組合せがあります。
物理/論理ファイル  → 物理ファイル/外部装置
テープ/FD       → 物理ファイル/外部装置
ソース/データファイル → 外部装置/外部装置

例−1:ファイルM420のコピーを作っています。
  CPYF FROMFILE(M420) TOFILE(WRKLIB/M420S) CRTFILE(*YES)

例−2:ファイルM420の16進表示での印刷をしています。
  CPYF FROMFILE(M420) TOFILE(*PRINT) OUTFMT(*HEX)

例−3:ソースファイルのメンバーM420をファイルM420へコピーしています。
  CPYF FROMFILE(WRKLIB/QDATSRC) TOFILE(WRKLIB/M420) FROMMBR(M420) -
  MBROPT(*REPLACE) FMTOPT(*CVTSRC)


CPYSRCPF  ソースファイルのコピー

例:
  CPYSRCF FROMFILE(NKKSRC/QLBLSRC) TOFILE(WRKLIB/QCBLLESRC) FROMMBR(CONV*) -
  TOMBR(CONV) MBROPT(*ADD)


CONVで始まる全てのソースメンバー(複数)をCONVという1個のメンバーとして、コピーしています。


CRTBNDCBL   ILE−COBOLのコンパイル

例:
  CRTBNDCBL PGM(WRKLIB/LM420B) SRCFILE(WRKLIB/QCBLLESRC)


CRTCLPGM CLプログラムのコンパイル

例:JOBM420というメンバーのコンパイル
  CRTCLPGM PGM(WRKLIB/JOBM420) SRCFILE(WRKLIB/QCLSRC)


CRTDSPF 画面ファイルの作成

例:
CRTDSPF FILE(WRKLIB/RM420S) SRCFILE(WRKLIB/QDDSSRC)

画面ファイルRM420Sを作成しています。


CRTLF   論理ファイルの作成

例:
  CRTLF FILE(WRKLIB/M420L02) SRCFILE(WRKLIB/QDDSSRC)

論理ファイルM420L02を作成しています。
基礎になる物理ファイルがライブラリー・リストに存在していなければなりません。


CRTPF   物理ファイルの作成

例:
  CRTPF FILE(WRKLIB/M420) SRCFILE(WRKLIB/QDDSSRC)

  物理ファイルM420を作成しています。


CRTPRTF   印刷ファイルの作成

例−1:標準ページ仕様で作成
  CRTPRTF FILE(WRKLIB/LM420P) SRCFILE(WRKLIB/QDDSSRC)

印刷ファイルLM420Pを標準ページ仕様で作成しています。
標準:1ページ66行、132桁、カラムピッチ10文字/インチ、オーバーフロー行60

例−2:ページ仕様を変えて作成
  CRTPRTF FILE(QTEMP/LM420P) SRCFILE(WRKLIB/QDDSSRC) -
  PAGESIZE(66 198) CPI(15) OVRFLW(62)

  1ページ66行、198桁、カラムピッチ15文字/インチ、オーバーフロー行62で
  作成しています。


CRTRPGPGM   RPGVのコンパイル

例−1:RM420のコンパイル
  CRTRPGPGM PGM(WRKLIB/RM420) SRCFILE(WRKLIB/QRPGSRC)

例−2:10進データエラー検出無視の場合
  CRTRPGPGM PGM(QTEMP/RM420) SRCFILE(WRKLIB/QRPGSRC) IGNDECERR(*YES)
  RPGでは10進データとして解釈できないデータがあった場合、(例えば、IFで数値とブランクを比較した場合、
  10進データエラーになる)、そうであっても無視して実行を続けさせることができます。

CVTRPGSRC   RPGVをRPGW(ILE−RPG)に変換

RPGVをRPGW(ILE−RPG)に変換します。

例:
  CVTRPGSRC FROMFILE(WRKLIB/QRPGSRC) FROMMBR(AAA) TOFILE(WRKLIB/QRPGLESRC)

変換の記録をいれるための、ソースファイルQRNCVTLGが別に必要です。
このソースファイルのレコード長さは210197バイトです。
このファイルはライブラリーQGPLQRPGLEにQARNCVTLGのファイル名であるので、
自分のライブラリーへQRNCVTLGとしてコピーして使用することをお勧めします。
注:RPGWからRPGVへの逆変換はできません。


DLTF ファイル削除

例:M420の削除
  DLTF FILE(WRKLIB/M420)

物理ファイル、論理ファイル、画面ファイル、印刷ファイルなどを削除します。

注:その物理ファイルを基礎としている論理ファイルがあるときは、その物理ファイルは
  削除できません。一度論理ファイルを全て削除してから、物理ファイルを削除します。


DLTOVR 一時変更取消。

例−1:FILE1の一時変更取消
  DLTOVR  FILE(FILE1)
一時変更はOVRDBFコマンドで行います。

例−2:全ての一時変更を取消
  DLTOVR FILE(*ALL)


DSPDBR   データベース関係表示

例:
ファイルの仕様、所在などデータベースの情報を表示します。
物理ファイルの場合は、それを基礎としている論理ファイルも表示します。
次のような表示がえられます。
(抜粋)
      仕様                                                                
        ファイルのタイプ . . . . . . . . . . . . . :             物理     
        ファイル . . . . . . . . . . . . . . . . . :            M420      
          ライブラリー . . . . . . . . . . . . . . :            WRKLIB    
          メンバー . . . . . . . . . . . . . . . . :            *NONE     
          レコード様式 . . . . . . . . . . . . . . :            *NONE     
          従属ファイルの数 . . . . . . . . . . . . :                2     
          指定した ファイル に従属する ファイル                                             
            従属ファイル          ライブラリー       従属性       JREF     制約          
               M420L01            WRKLIB        データ                                
               M420L02            WRKLIB        データ                                


DSPFD   ファイル記述の表示

キーの情報などアクセスパスの情報やメンバー個別のレコード数、サイズなどファイル
記述を表示します。
例:
DSPFD FILE(M420)


DSPFFD   ファイル・フィールド記述表示

ファイルのフィールドレイアウトの記述を表示します。
例:
DSPFFD FILE(M420)

(抜粋)
次のような表示がえられます。OUTPUTパラメータを指定すれば、ファイルに出力することもできます。
      フィールド・レベル情報                                                     
                  データ       フィールド  バッファー    バッファー        フィールド   欄の       
       フィールド     タイプ        長      長       位置          使用法   見出し     
       TKSTS      CHAR            1       1         1         共用     状態      
          フィールド・テキスト . . . . . . . . . . :   状態                      
          コード化文字セット識別コード   . . . . . :    290                      
       TKTKNO     CHAR            5       5         2         共用     得意先  
          フィールド・テキスト . . . . . . . . . . :   得意先                  
          コード化文字セット識別コード   . . . . . :    290                      
       TKNMKJ      混用          42      42         7         共用     得意先名  
          フィールド・テキスト . . . . . . . . . . :   得意先名                  
          コード化文字セット識別コード   . . . . . :   5026                      
       TKNMKN     CHAR           20      20        49         共用     得意先カ  
          フィールド・テキスト . . . . . . . . . . :   得意先カナ名              


DSPOBJD   オブジェクト記述の表示

テキストなどユーザー定義の情報、作成情報、変更/使用状況情報、保管復元情報などを
表示します。プログラムやファイルの素性を調べるのに便利です。
例:
  DSPOBJD OBJ(M420) OBJTYPE(*FILE)


DSPOVR   一時変更表示

OVRDBF,OVRPRTF,OVRDSPFなどによる一時変更を表示します。
例:
DSPOVR  FILE(*ALL)


DSPPFM   物理ファイルメンバー表示

物理ファイルのメンバーのレコードデータを表示します。F10キーを押すと、16進表示に切り替わります。
例:
DSPPFM FILE(M420)


EDTLIBL   ライブラリー・リスト編集

ライブラリー・リストの編集画面により順番変更、リストへの追加、リストからの除去などを行います。
例:
EDTLIBL
                          ライブラリー・リスト編集                            
                                                                              
  新規/変更情報を入力して,実行キーを押してください。                        
    ライブラリーを追加するためには,名前と必要な順序番号を入力してください。  
    ライブラリーを取り除くためには,ライブラリー名をスペースにしてください。  
    ライブラリーの位置を変更するためには,新しい順序番号を入力してください。  
                                                                              
                                                                              
   順序                       順序                      順序                  
   番号     ライブラリー      番号     ライブラリー     番号     ライブラリー 
   010      _________       120                       230                   
   020      QTEMP             130                       240                   
   030      WRKLIB            140                       250                   
   040      QGPL              150                                             
   050      QEVX              160                                             
   060      RPGTOOL           170                                             
   070                        180                                             
   080                        190                                             
   090                        200                                             
   100                        210                                             
   110                        220                                             
                                                                              
 F3= 終了    F5= 最新表示    F12= 取消し                                      
バージョンによっては項目数が増えています。

ENDDBG   デバッグモード終了

STRDBGで開始したデバッグ・セッションのモードを終了させます。


ENDS36

STRS36で開始したS/36エミュレーション・モードを終了させます。


OVRDBF   データベース一時変更

例:
  OVRDBF FILE(SYSIN) TOFILE(WRKLIB/QDATSRC) MBR(DATA1)
プログラムのSYSINというファイルを一時的に、WRKLIB/QDATSRCの
ソースファイルのメンバーDATA1に変更しています。


RCLACTGRP   リサイクル活動化グループ

活動化グループの資源を再利用できるようにします。
例:
  RCLACTGRP  ACTGRP(*ELIGIBLE)


RCLRSC   資源再利用

使用される予定のない、メモリーやファイルを再利用できるようにします。

例:
  RCLRSC OPTION(*ABNORMAL)


RGZPFM   物理ファイル・メンバー再編成

物理ファイルのメンバーから削除レコードを除去し、ファイルの再編成をします。
これにより、レコードの読取りの効率が向上します。よく更新されるファイルは通常、朝一番でこの処理をします。

例:WRKLIBのファイルM420を再編成
  RGZPFM FILE(WRKLIB/M420)


SLTCMD   コマンドの選択表示

コマンドの一覧画面を表示し、選択します。選択すると、そのコマンドのプロンプト画面が表示されます。

例:CRTで始まるコマンドを選択表示
  SLTCMD CMD(CRT*)

CRT*のかわりに*ALLとすると全てのコマンドが選択表示されます。


STRDBG   デバッグ開始

例:ライブラリーWRKLIBのプログラムPGM1のデバックを開始します。
  STRISDB PGM(WRKLIB/PGM1) UPDPROD(*YES) INVPGM(*NO)

PGM1のデバッグを開始しています。UPDPROD(*YES)は*PRODタイプの
ライブラリーのファイルを更新できるように指定しています。


STRDFU   データ・ファイル・ユーティリティー(DFU)の開始

DFUを開始させます。
例:
  STRDFU


STRISDB   ISDBデバッガーの開始

ソース表示型のISDBデバッガーを開始させます。
RPG,CL,CBLのタイプのみ利用できます。統合言語環境(ILE)の言語には使用できません。
例:
  STRISDB WRKLIB/PGM1 *YES *NO


STRPDM   プログラム開発管理機能(PDM)ユーティリティー開始

PDMを開始させます。
例:
  STRPDM


STRQRY    QUERY開始

QRYを開始させます。
例:
  STRQRY


STRSDA   画面設計援助(SDA)ユーティリティーの開始

SDAを開始させます。
例:
  STRSDA


STRS36   システム /36環境セッション開始

システム /36環境のエミュレーション・モードを開始します。
例:
  STRS36


UPDDTA 一時プログラムでのデータ更新

DFUの一時プログラムでのデータ更新を行ないます。
例:
  UPDDTA FILE(WRKLIB/M420)
上記コマンドで次のような画面が表示されます。
  ファイル中のデータ処理                         モード  . . :    変更         
  様式  . . . . :   M420R                        ファイル  . :   M420          
                                                                               
  得意先 :     11110                                                         
  状態 :                                                                       
  得意先名 :      得意先110・・・・・・・・・・・・・;                     
  得意先カナ名 : トクイサキ110-----------;                                          
  TEL :       03-1111-1100                                                  
  担当営業 :   1111                                                          
  フラグ :                                                                     
  売上実績 :           10000                                                   
                                                                              
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
                                                                               
 F3= 終了                F5= 最新表示             F6= 様式の選択               
 F9= 挿入                F10= 入力                F11= 変更                    






保管・復旧


CRTSAVF 保管ファイル作成

ライブラリー全体を、1個の保管ファイルに入れることができます。
ただし、保管ファイルを作成しただけでは、保管(save)したことにはなりません。
例:
  CRTSAVF FILE(WRKLIB/SAV001) TEXT('SAVE-FILE 2000.10')
保管ファイルSAV001を作成しています。保管ファイルの削除はDLTFコマンドです。


DSPLIB ライブラリーの内容表示

例−1:WRKLIBの画面への表示
  DSPLIB LIB(WRKLIB)

例−2:印刷の形での出力。
  DSPLIB LIB(WRKLIB) OUTPUT(*PRINT)


DSPTAP テープ内容の表示

テープ内容のボリューム・ラベルおよびデータ・ファイル・ラベル、または、保管した各オブジェクトの
要約情報を表示します。
例−1:ラベル表示
  DSPTAP DEV(TAP01)

例−2:ブジェクトの要約情報を表示
  DSPTAP DEV(TAP01) DATA(*SAVRST)
テープ装置は、ほとんどの場合、TAP01,TAP02,...のように識別名がつけられています。


INZTAP テープの初期化

テープの初期化を行います。
例:
  INZTAP DEV(TAP01) NEWVOL(AAA) NEWOWNID(BBB) CHECK(*NO) DENSITY(*QIC120)
テープの密度は、テープ装置のハードの性能に依存します。


SAVLIB ライブラリーの保管

ライブラリーを保管します。
例−1:WRKLIBの保管
  SAVLIB LIB(WRKLIB) DEV(TAP01)

例−2:複数のライブラリーの保管
  SAVLIB LIB(AALIB BBLIB CCLIB) DEV(TAP01)

例−3:保管ファイルへの保管
  SAVLIB LIB(WRKLIB) DEV(*SAVF) SAVF(SVLIB/SAV001)
保管はテープ装置だけでなく、「保管ファイル」という特殊なファイルへ保管することもできます。


SAVOBJ オブジェクトの保管

オブジェクトを個別に保管します。

例−1:オブジェクトM420の保管
  SAVOBJ OBJ(M420) LIB(WRKLIB) DEV(TAP01)

例−2:AAAで始まるオブジェクト全ての保管
  SAVOBJ OBJ(AAA*)

例ー3:全オブジェクトの保管ファイルへの保管
  SAVOBJ OBJ(*ALL) DEV(*SAVF) SAVF(SVLIB/SAV001)


RSTLIB ライブラリーの復元

例−1:TAP01からWRKLIBの復元、WRKLIBへ
  RSTLIB SAVLIB(WRKLIB) DEV(TAP01)

例−2:TAP01からWRKLIBの復元、TOLIBへ
  RSTLIB SAVLIB(WRKLIB) DEV(TAP01) RSTLIB(TOLIB)

例−3:復元先に存在しないオブジェクトのみ復元
  RSTLIB SAVLIB(WRKLIB) DEV(TAP01) OPTION(*NEW) RSTLIB(TOLIB)

例−4:保管ファイルからのオブジェクト復元
  RSTLIB SAVLIB(WRKLIB) DEV(*SAVF) SAVF(SVLIB/SAV001)


RSTOBJ 保管されたオブジェクトの復元

例−1:TAP01からオブジェクトM420の復元
  RSTOBJ OBJ(M420) SAVLIB(WRKLIB) DEV(TAP01)

例−2:TAP01から復元先に存在しない,AAAで始まる名のオブジェクトのみ復元
  RSTOBJ OBJ(AAA*) SAVLIB(WRKLIB) DEV(TAP01) OPTION(*NEW)

例−3:TAP01から復元先に存在しない、AAAで始まる名のオブジェクトをTOLIBへ復元。
  RSTOBJ OBJ(AAA*) SAVLIB(WRKLIB) DEV(TAP01) OPTION(*NEW) RSTLIB(TOLIB)


FTPを利用した保管ファイルの交換

E−mailの添付ファイルとftpを利用して保管ファイルを保管・転送・復元します。
以下の例ではライブラリーTRNLIBを転送しています。
AS/400(A)  →
 手順1 
PCファイル
                  ↓ 手順2 E−mail(添付ファイル)
AS/400(B)  ←
 手順3 
PCファイル

手順1:保管ファイルをPCにダウンロード
1)DOS窓を開き、FTPモードに入ります。
2)予め用意してある保管ファイルをPCにダウンロードします。
        C:\>ftp  -n             
        ftp> open  172.16.0.30
        connected to 172.16.0.30
        220 - QTCP AT 172.16.0.30.
        220   CONNECTIONWILL CLOSE IF IDLE MORE THAN 5 MINUTES
        ftp>  user  qpgmr  qpgmr
        331   ENTER PASSWORD.
        230   QPGMR LOGED ON.
        ftp>  bin
        200   REPRESENTATION TYPE IS BINARY IMAGE.
        ftp>  get wrklib/trnlib.trnlib a:\trnlib.bin
        200   PORT SUBCOMMAND SUCCESSFUL.
        150   RETRIEVING MEMBER TRNLIB IN FILE TRNLIB IN LIBRARY WRKLIB.
        250   FILE TRANSFER COMPLETED SUCCESSFULLY.
        41712 bytes recieved in 8.83 seconds(4.72 kbytes/sec)
        ftp>  bye
     221   QUIT SUBCOMMNAD

DOSのftpコマンドで指定するインターネットのアドレスは、WRKTCPSTSコマンドで取得できます。

WRKTCPSTS  *IFC
                      TCP/IP インターフェース状況の処理                         
                                                          システム :   S1234567
 オプションを入力して,実行キーを押してください。                               
   5= 明細の表示   8= 関連経路の表示   9= 開始   10= 終了   12= 構成状況の処理  
   14=マルチキャスト・グループ の表示                                                     
                                                                                
                                                                                
 OPT  インターネット・アドレス    ネットワーク・アドレス      回線記述    インターフェース状況       
      127.0.0.1        127.0.0.0        *LOOPBACK    活動中                     
      172.16.0.30      172.16.0.0       ETHERLINE    活動中                     
                                                                                
                                                                                


手順2:E−mailに添付して転送。

省略します。


手順3:PCからAS/400にアップロード
1)前準備として、空の保管ファイルを用意しておきます。
2)FTPモードに入り、ダウンロードの個所のgetコマンドの代わりに、putコマンドを使用します。

ftp>  put  a:¥trnlib.bin  wrklib/trnlib.trnlib

注1: a:trnlib.bin ・・・でを省略するとうまくいかないことがあります。
注2: ウィルスセキュリティチェックが稼動していると get/put のコマンドがインターセプトされてしまうことがあります。



環境設定


CLRLIB ライブラリーのクリア

オブジェクトを0件にします。
例:
  CLRLIB LIB(WRKLIB)


CRTLIB ライブラリーの作成

例−1:テスト用ライブラリーの作成
  CRTLIB LIB(WRKLIB) TYPE(*TEST) TEXT('FOR PROJECT AAA')
例−2:本番用ライブラリーの作成
  CRTLIB LIB(PRDLIB) TYPE(*PROD) TEXT('FOR PROJECT BBB')

CRTSRCPF ソースファイル作成

例−1:RPGV用ソースファイルの作成
  CRTSRCPF FILE(WRKLIB/QRPGSRC) IGCDTA(*YES) TEXT('RPGV用')

例−2:RPGW用ソースファイルの作成
  CRTSRCPF FILE(WRKLIB/QRPGLESRC) RCDLEN(112) IGCDTA(*YES) TEXT(' RPG用 ')


DLTLIB ライブラリー削除

例:WRKLIBの削除
  DLTLIB  LIB(WRKLIB)


GO CLEANUP   終結処理設定メニュー

終結処理設定のメニューを表示します。JOBLOGなどの保存期間の設定などができます。
どうかすると、AS/400導入時からのJOBOLOGが、けされないままになっていたりすることが
あるので、一度はチェックしておいて下さい。


GO POWER   電源オンおよび電源オフ・タスク

電源オンおよび電源オフ・タスクメニュー呼出。週単位の電源オンオフのスケジュールの設定ができます。
例:
  GO POWER


WRKDEVD   装置記述の処理

装置記述の処理画面の呼出
例−1:全ての記述の処理
  WRKDEVD  DEVD(*ALL)

例−2:QPADEVで始まる全ての装置記述の処理
  WRKDEVD  DEVD(QPADEV*)


WRKCFGSTS   構成状況の処

装置構成状況の表示・変更・削除などができます。AS/400では装置は原則、プラグアンドプレイです。

  WRKCFGSTS  CFGTYPE(*DEV)





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