COBOL DEBUG編
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このページはCOBOLを知っている人あるいは、RPGプログラマーを対象として、
AS/400でのCOBOLを紹介しようとするものです。
COBOLを初歩から解説するものではありません。
ここで紹介するCOBOLはILE−COBOLです。



COBOLのデバッグ

COBOLのデバッグはILEデバッグ機能を使用してデバッグができます。この機能では、
ステップ実行、停止点を決めてのトラップ実行、監視変数を決めて、変数監視などが行えます。

デバッグの手順は次のようにします。

1.コンパイルでデバッグビューパラメータに*LIST(または*SOURCE)を指定
CRTBNDCBL PGM(QTEMP/RM420) SRCFILE(QTEMP/QCBLSRC) +
DBGVIEW(*LIST)

ソースを見ながらステップ実行などのデバッグ操作ができるよう、DBGVIEW
パラメータに、*LIST(または*SOURCE)をつけてコンパイルします。


2.デバッグセッションの開始
STRDBG PGM(QTEMP/RM420) UPDPROD(*YES)
STRDBGコマンドでデバッグセッションを開始します。
ソースリストが表示されます。
                           モジュール・ソースの表示                            
                                                                               
 PROGRAM:   LM420B         LIBRARY:   QTEMP          MODULE:   LM420B          
      1    STMT PL SEQ NO -A 1 B..+....2....+....3....+....4....+....5....+....
      2             000100 PROCESS  APOST                                      
      3       1     000200 IDENTIFICATION DIVISION.                            
      4       2     000300 PROGRAM-ID.   LM420B.                               
      5             000400*PROCESS GRAPHIC CVTPICGGRAPHIC APOST                
      6             000500* NAME :       担当者別得意先一覧                    
      7       3     000600 AUTHOR.                     KAJIROU.                
      8       4     000700 ENVIRONMENT                 DIVISION.               
      9       5     000800 CONFIGURATION               SECTION.                
     10       6     000900   SOURCE-COMPUTER.          HAL-5000.               
     11       7     001000   OBJECT-COMPUTER.          HAL-5000.               
     12       8     001100 INPUT-OUTPUT                SECTION.                
     13       9     001200   FILE-CONTROL.                                     
     14             001300* 印刷ファイル                       ↓外部記述のと  
     15      10     001400     SELECT  FILE1  ASSIGN          FORMATFILE-LM420P
                                                                       続く ...
 デバッグ  _________________________________
                                                                               
 F3= 終了 プログラム   F6= 停止点の追加/消去   F10=ステップ        F11= 変数の表示  
 F12= 再開          F17= ウォッチ変数   F18= ウォッチの処理   F24=キー の続き    

3.停止点などのセット
デバッグ停止点や、監視変数を設定します。
F6 停止点の追加/消去。
F17 監視変数。該当変数に値が入れられたとき、停止します。
4.実行
F3または,F10,F12,F21キーを押す。
ついで、CLのCALL命令で実行
CALL RM420
注:停止点のセットなどをしない場合はF10(ステップ実行)を押す。
5.デバッグを行ないます。
ステップ実行はF10キー、nnnnステップの連続実行は,STEP nnnnです。
変数を見る場合は、カーソルをあててF11キーを押すか、または、
EVAL 変数名
のコマンドを入力します。
EVAL 変数名 = 値
とすると、変数名に値のセットが行われます。
6.プログラムの終了
F3で終了。(プログラムの打ち切りです。)
注意:F3で終了すると、プログラムでファイルがOPENされている場合は、
OPENのまま終了します。
次のOPENでエラー(COBOLではファイル状況41、二重OPEN)に
なります。
OPENされている状態を強制的に解消するには、RCLACTGRPコマンドで
解消できます。

    RCLACTGRP ACTGRP(*ELIGIBLE)    
    1 活動化グループが削除された。 



おまけ


実行時のエラーコードとその意味です。
コード 意味
22 キーが重複する。
23 該当レコードなし。
35 ファイルが存在していない。
41 二重OPEN。
46 前のSTARTまたは、READが正常に終わっていないのに次のREAD。
95 重複キーありのファイルなのにSELECTにWITH DUPLICATESがない。
9N 画面とのやりとりで、ハードウエア入出力エラー
(入出力ストリームが正常でない)





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