環境設定
目 次


AS/400を新規導入したような場合、何からなにまで、作業のための環境を準備しなければなりません。
ここでは、その方法を説明します。
このページはAS/400のお守りを一人でまかされていたり、
そうでなくても、そここその環境設定をまかされている人向けのページです。



AS/400パワーオンとパワーオフ

AS/400のパワーオンは、全面のパネルの白色の4角なボタンを押します。
パイロットランプがフラッシュし始め、マシンの初期チェック後、IPLが開始されます。

パワーオフは、他に使用者がいないことを確認して、次のコマンドを入力します。

PWRDWNSYS *IMMED

終結処理が行われ、パワーオフになります。*IMMEDは活動ジョブの即時終了を意味します。


サインオンとサインオフ

サインオンは、AS/400と対話を開始することをいい、サインオフは対話を終了することを言います。
マニュアルやシステムからのメッセージにおいては、「セッション」という用語が使用されています。

サインオン

サインオンするには、サインオンの画面において、ユーザー名とパスワードを入力して実行キーを押します。
ユーザーとしては機密保護管理者レベルのQSECOFRと、プログラマーレベルのQPGMR、
ユーザーレベルのQUSERなどが用意されていますが、ここでは、QPGMRを使用するこを
お勧めします。パスワードは特に設定がなければ、ユーザーに同じQPGMRです。
パスワードが設定されていれば、そのパスワードを入力します。
パスワードは入力しても表示はされません。


サインオフ

サインオフするには、コマンドSIGNOFFを入力して実行キーを押します。

メインメニューとコマンドライン

サインオンすると、特に設定されてない限り、次のようなメインメニューの画面が表示されます。
 MAIN                       AS/400 メイン・メニュー                             
                                                          システム :   S123456 
 次の中から1つを選んでください。                                               
                                                                                
      1. ユーザー・タスク                                                       
      2. オフィス・タスク                                                       
      3. 汎用システム・タスク                                                   
      4. ファイル,ライブラリー,およびフォルダー                               
      5. プログラミング                                                         
      6. 通信                                                                   
      7. システムの定義または変更                                               
      8. 問題処理                                                               
      9. メニューの表示                                                         
     10. 情報援助オプション                                                     
     11. クライアント・アクセス /400 タスク                                     
                                                                                
     90. サイン・オフ                                                           
                                                                                
 選択項目またはコマンド                                                         
 ===>                                                                           
                                                                                
 F3= 終了   F4=プロンプト   F9=コマンド の複写   F12= 取消し   F13= 情報援助          
 F23= 初期 メニュー の設定                                                          
 (C) COPYRIGHT IBM CORP. 1980, 1998.                     

メニューの番号でたぐっていっても、各種処理は可能ですが、ここではコマンド入力で処理を進めることにします。
そのため下記のコマンドを入力して、コマンド入力に便利な画面に切り替えます。

CALL   QCMD


ライブラリーの作成

AS/400ではライブラリー、オブジェクト、メンバーの3階層で管理を行っています。
汎用のライブラリーとしては、QGPLというライブラリーが用意されていますが、これを
安易に使用すると、本番用とテスト・トレーニング用のファイルやプログラムが混合して、
収拾がつかなくなるとか、業務内容別の区別が付かなくなる恐れがあります。
ここでは、独自に使用するためのライブラリーを作成します。

ライブラリーには、本番用(*PROD)とテスト用(*TEST)の2種類があります。
本番用はデバッグモードのとき、更新タイプのファイルオープンができません。
テスト用はデバッグモードのときも、更新タイプのファイルオープンができます。
違いはそれだけです。
本番用、テスト用ライブラリー作成のコマンドはそれぞれ次の通りです。
本番用 CRTLIB LIB(WRKLIB) TYPE(*PROD) TEXT(' XXX本番用ライブラリー ')
テスト用 CRTLIB LIB(WRKLIB) TYPE(*TEST) TEXT(' XXXテスト用ライブラリー ')
(実際には、データベース用、プログラム用、ソースファイル用などとライブラリーの使い分けが行われます。)


ソースファイルの作成

データベースファイル、画面ファイル記述、印刷ファイル記述、プログラムソース用などのソースファイルは
次のように入力します。

データベースファイル
画面ファイル記述
印刷ファイル記述用
CRTSRCPF FILE(WRKLIB/QDDSSRC) IGCDTA(*YES) TEXT('XXX 用')
RPG-III 用 CRTSRCPF FILE(WRKLIB/QRPGSRC) IGCDTA(*YES) TEXT('AAA 用')
RPG-IV用 CRTSRCPF FILE(WRKLIB/QRPGLESRC) RCDLEN(112) IGCDTA(*YES) TEXT('BBB 用')
COBOL用 CRTSRCPF FILE(WRKLIB/QCBLSRC) IGCDTA(*YES) TEXT('CCC 用')
CL用 CRTSRCPF FILE(WRKLIB/QCLSRC) IGCDTA(*YES) TEXT('DDD 用')
コマンド定義用 CRTSRCPF FILE(WRKLIB/QCMDSRC) IGCDTA(*YES) TEXT('EEE 用')
注:ソースファイルのレコード長は、RCDLENパラメータを省略したとき92バイトです。
12バイトはSEQ−bニタイムスタンプ用に使われます。
RPG-W用のソースファイルは、ソースの桁数が100なので、レコード長さ112で生成します。
IGCDTAはユーザー指定の2バイトコード文字(DBCS、すなわち漢字)使用を指定するもので、
*YESとすると、DBCSが使用できます。通常*YESとします。


OUTQ(出力待ち行列)の作成

予め用意されている共用のOUTQとしては、QPRINT,QPRINT2,QPRINTSなどがあります。
想定されている、それぞれの使用目的は次の通りです。
QPRINT 省略時の印刷装置出力待ち行列
QPRINT2 2部用紙用の印刷装置出力待ち行列
QPRINTS 特殊用紙用の印刷装置出力待ち行列

自分専用のOUTQを、自分のライブラリー(例えばWRKLIB)に作成するには、つぎのようにします。

CRTOUTQ OUTQ(WRKLIB/QPRINT9) TEXT(’XXX用’)

使用するときは、CHGJOBコマンドで、印刷結果のためのOUTQを変更しておきます。

CHGJOB OUTQ(WRKLIB/QPRINT9)

注:ライブラリーリストにWRKLIBがあれば、WRKLIBによる修飾は省略できます。
OUTQの変更はサインオンのたびに必要です。


ライブラリーリストの準備

ライブラリーリストの準備はサインオンの度に必要です。
EDTLIBLと入力し、実行キーを押します。次の、リスト編集画面が表示されます。
                          ライブラリー・リスト編集                            
                                                                              
  新規/変更情報を入力して,実行キーを押してください。                        
    ライブラリーを追加するためには,名前と必要な順序番号を入力してください。  
    ライブラリーを取り除くためには,ライブラリー名をスペースにしてください。  
    ライブラリーの位置を変更するためには,新しい順序番号を入力してください。  
                                                                              
                                                                              
   順序                       順序                      順序                  
   番号     ライブラリー       番号     ライブラリー      番号     ライブラリー 
   010                        120                       230                   
   020      QGPL              130                       240                   
   030      QTEMP             140                       250                   
   040      QEVX              150                                             
   050                        160                                             
   060                        170                                             
   070                        180                                             
   080                        190                                             
   090                        200                                             
   100                        210                                             
   110                        220                                             
                                                                              
 F3= 終了    F5= 最新表示    F12= 取消し                                      

上記で予め表示されたライブラリーの用途は次のとおりです。
QGPL 予め用意されているGENERAL PURPUS LIBRARY
QTEMP そのセッションだけに臨時に用意される仮置き用ライブラリーです。
サインオフすると削除されます。
QEVX TOOL BOXとよばれる、便利プログラム集のライブラリーです。
TOOL BOXが導入されていることが前提です。
ライブラリーリストの変更は、画面の指示のとおり、適当な順序番号の個所に、必要な
ライブラリー名を入力して実行キーを押します。


起動時の処理

システム起動時には、システム値QSTRUPPGMに指定されたプログラムが起動されます。
AS/400を導入した直後は、このプログラムはシステム専用ライブラリーQSYSのQSTRUPに設定されて
います。一般には販売代理店のSEあるいはCEが、これをライブラリーQGPLのプログラムQSTRUPに
設定しなおししています。このプログラムを改訂することにより、ユーザーのプログラムも朝一番で
実行させることができるようになります。その方法は次の通りです。

1.システム値QSTRUPPGMに指定のプログラムがQSYSのQSTRUPのときは、
RTVCLSRCコマンドにより、QGPLのQCLSRCにCLソースを復元する。

2.QGPLのQCLSRCのQSTRUPのソースに、ユーザープログラム呼出の命令を追加する
(例を参照)
     PGM
     DCL VAR(&STRWTRS) TYPE(*CHAR) LEN(1)
     DCL VAR(&CTLSBSD) TYPE(*CHAR) LEN(20)
     QSYS/STRSBS SBSD(QSPL)
     MONMSG MSGID(CPF0000)

     一部省略

     QSYS/STRTCPSVR SERVER(*DDM *HTTP)
     MONMSG MSGID(CPF0000)
     PANELWKR/STRPNLSVR
     MONMSG MSGID(CPF0000)
DONE:
     /* ここにユーザープログラムを入れる */
     CALL  ASA1BAN     
NOWTRS:
     RETURN
     ENDPGM

3.上記改訂したプログラムをコンパイルする。

4.システム値QSTRUPPGMて指定しているプログラムをライブラリーQGPLのQSTRUPに
変更する。


以上でほぼ、プログラム開発のための環境設定が終わりです。




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