DDS 画面ファイル(罫線)
AS/400では画面も一種のファイルとして扱います。
したがって、その記述も、データベース記述と同様の手法で行います。
データベースの記述と異なるのは、次の点です。
・データベースが単一のレコード様式が原則なのに、画面の場合は、
複数のレコード様式からなること
・フィールドの行カラム位置の指定および、表示属性があるいうこと
ここでは画面に罫線を表示する例を紹介します。
罫線レコード
画面へ罫線の表示を行うには、画面ファイルで、罫線レコードの様式を記述しておき、
通常画面の表示に先立って、このレコードを出力することによって行います。
罫線レコードの様式は、レコード・レベルで、
GRDRCD
を記述します。
罫線レコードの様式には、大別して、罫線クリアの為の様式と罫線描画の様式があります。
罫線クリアの為の様式
罫線クリアの為の様式は、レコード・レベルで、
GRDCLR
を記述します。
以下に例を示します。
**. 1 ...+... 2 ...+... 3 ...+... 4 ...+... 5 ...+... 6 ...+... 7 A* 罫線クリア A R CLR01 GRDRCD A GRDCLR
罫線描画の様式
罫線描画の様式は、レコード・レベルで、
GRDCLR
を記述し、ついで、罫線の記述を行います。
罫線は直線の記述(GRDLIN)とボックス(GRDBOX)の記述で作成します。
以下に例を示します。
**. 1 ...+... 2 ...+... 3 ...+... 4 ...+... 5 ...+... 6 ...+... 7 A* 罫線の記述 A R KEI01 GRDRCD A* 枠 @ A GRDBOX((*POS (7 2 11 47))) A* 線 A GRDLIN A A*横線 A A GRDLIN((*POS (7 2 47)) - A A (*TYPE LOWER)) A GRDLIN((*POS (8 2 47)) - A (*TYPE LOWER)) 途中省略 A*縦線 B A GRDLIN((*POS (7 5 11)) - B A (*TYPE LEFT)) A GRDLIN((*POS (7 13 11)) - A (*TYPE LEFT))
@ 枠罫線は左上の基点位置と行列方向の長さで表示します。
GRDBOX((*POS (7 2 11 47))) 基点7行目、2カラム、縦11行分、横47桁です。
A 横線は*TYPEパラメータでUPPER/LOWERを指定してしめします。
GRDLIN((*POS (7 2 47)) - 基点7行目、2カラム、 横幅47桁です。
(*TYPE LOWER)) 罫線タイプは下線です。UPPER とすると上線です。
B 縦線は*TYPEパラメータでLEFT/RIGHTを指定してしめします。
GRDLIN((*POS (7 5 11)) - 基点7行目、5カラム、縦長さ11行分です。
(*TYPE LEFT)) 罫線タイプは左側線です。RIGHT とすると右側線です。
罫線の描画
プログラムで罫線を描画するには、通常の画面表示の前に、罫線様式のレコードを出力すます。
通常は、罫線をクリアして、罫線出力を行います。
RPGプログラムでの例を紹介します。
**. 1 ...+... 2 ...+... 3 ...+... 4 ...+... 5 ...+... 6 ...+... 7 C* 罫線画面 C WRITECLR01 罫線消去 C WRITEKEI01 罫線描画 C* 通常画面 C WRITEFMT99 C WRITEFMT01 C WRITEFMT02 C SETON 2324 C EXFMTCTL01 C SETOF 2324
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