QUERY |
QUERYは、データベースの情報を、非常に簡単に検索処理できるユーティリティーです。
プログラミングを知らなくても対話型で設定をすすめて、簡単な報告書ならば5分もあれば完成できます。
このページでは、簡単なサンプルを材料にQUERY(一部)を紹介します。
QUERYの起動
QUERYの起動は、コマンドでSTRQRY(START QUERY)を入力し、実行キーを押します。
次のようなQUERYのメニュー画面になります。
QUERY QUERY ユーティリティー システム : S1234567 次の中から1つを選んでください。 QUERY/400 1. QUERY の処理 2. 既存の QUERY プログラムの実行 3. QUERY 定義の削除 DB2/400 10. DB2/400 QUERY 管理機能の開始 QUERY 管理機能 20. QUERY 管理機能書式の処理 21. QUERY 管理機能における QUERY の処理 22. QUERY の開始 23. QUERY/400 定義の分析 続く ... 選択項目またはコマンド ===> 1 F3= 終了 F4=プロンプト F9=コマンド の複写 F12= 取消し F13= 情報援助 F16=AS/400 メイン・メニュー
最初はQUERYの処理を選択しします。番号(1)を入力して実行キーを押すと次の画面が表示されます。
この画面は処理の種類をオプション番号で選択する画面です。
QUERY 処理 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 オプション . . . . 1 1= 作成, 2= 変更, 3= コピー, 4= 削除 5= 表示, 6= 定義の印刷 8= バッチで実行, 9= 実行 QUERY 定義 . . . . TEST 名前,リストは F4キー ライブラリー . . QTEMP 名前, *LIBL, リストは F4キー F3= 終了 F4=プロンプト F5= 最新表示 F12= 取消し
オプションで各種の処理ができますが、最初は作成の番号(1)を入力します。
QUERY定義はその名前とライブラリーを指定します。
仮に作成実行するだけなら、ライブラリーはQTEMPとします。
QTEMPはサインオンの間だけ使用できる一時的ライブラリーです。
次にQUERY定義の画面が表示されます。
QUERY 定義 QUERY. . . . . . : TEST オプション . . . : 作成 ライブラリー . : QTEMP CCSID. . . . . . : 65535 オプション を入力して実行キーを押すか, F21 を押してすべてを選択してください。 1= 選択 OPT QUERY 定義オプション 1 ファイル選択指定 結果のフィールドの定義 フィールドの選択および順序付け レコードの選択 分類フィールドの選択 照合順序の選択 報告書の欄の形式指定 計算機能の選択 制御レベルの定義 出力タイプおよび出力形式の選択 処理オプションの指定 F3= 終了 F5= 報告書 F12= 取消し F13= レイアウト F18= ファイル F21= すべての選択
ここでは、オプションによって以下のQUERYの定義を行います。
ファイル選択指定
結果のフィールドの定義
フィールドの選択および順序付け
レコードの選択
分類フィールドの選択
照合順序の選択
報告書の欄の形式指定
計算機能の選択
制御レベルの定義
出力タイプおよび出力形式の選択
処理オプションの指定
最小限必要な定義
単にファイルの中味を画面に表示させてみるだけなら、「ファイルの選択指定」の定義のみで表示できます。
印刷出力を行う場合はさらに、「出力タイプおよび出力形式の選択」の定義を行います。
このとき、フィールドの編集様式はQUERYに「おまかせ」となります。
画面への表示
QUERY定義の画面で、「ファイルの選択指定」を選択します。
最初からオプションに1が入っているので実行キーだけ押すことになります。
ファイル選択指定 選択項目を入力して,実行キーを押してください。追加のファイル選択項目を 指定するためには, F9 キーを押してください。 ファイル . . . . . . M420 名前,リストの表示は F4キー ライブラリー . . . WRKLIB 名前, *LIBL, リストの表示は F4キー メンバー . . . . . . *FIRST 名前, *FIRST, リストの表示は F4キー 様式 . . . . . . . . *FIRST 名前, *FIRST, リストの表示は F4キー F3= 終了 F4=プロンプト F5= 報告書 F9= ファイルの追加 F12= 取消し F13= レイアウト F24= キーの続き
ここでは処理対象のファイル(例ではM420)を指定します。
「ファイルの内容を表示させるだけ」のときは、ここでF5キー(報告書)を押します。
報告書が表示されます(下図)。デバッグなどでは大変便利です。
行の位置、桁移動に値を入れて表示位置をコントロールして内容をみます。
スクロールキーで行移動、シフトのF7/F8で左右移動もできます。
実行キー、あるいはF12キーで前の画面に戻ります。
報告書の表示 報告書の幅 . . . . . : 139 行の位置指定 . . . . . . . 桁移動 . . . . . . . . . . 行 ....+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7.. 状態 得意先№ 得意先名 得意先 000001 11111 一番星運送株式会社・・・・・・・・・・; イチバンボシ 000002 11112 二番千時興業株式会社・・・・・・・・・; ニバンセンジ 000003 11113 三羽ガラス工業株式会社・・・・・・・・; サンバガラス 000004 11114 四天王柔道着商店・・・・・・・・・・・; シテンノウジシ 000005 11115 五目ちらし印刷株式会社・・・・・・・・; ゴモクチラシイ 000006 11116 六地蔵農機具販売株式会社・・・・・・・; ロクジゾウノ 000007 11117 七福神プレス有限会社・・・・・・・・・; シチフクジンフ 000008 11118 八つ当り食品産業株式会社・・・・・・・; ヤツアタリショク 000009 11119 九層倍薬品販売株式会社・・・・・・・・; クソウバイヤク 000010 11210 十姉妹ペット販売有限会社・・・・・・・; ジュウシマツヘ 000011 11211 十一金融有限会社・・・・・・・・・・・; トイチキンユウ 000012 11212 十二衣貸衣装商店・・・・・・・・・・・; ジュウニヒトエ 000013 11213 十三飲食業組合・・・・・・・・・・・・; ジュウソウイン 000014 11214 得意先214・・・・・・・・・・・・・; トクイサキ214 000015 11215 十五夜餅製造株式会社・・・・・・・・・; ジュウゴヤ. 000016 11216 十六夜酒造合資会社・・・・・・・・・・; イザヨイシュソ 続く ... F3= 終了 F12= 取消し F19= 左 F20= 右 F21= 分割
先のファイル選択指定の画面で、処理対象ファイルに入力して実行キーを押すと、その様式が表示されます。
正しければ、実行キーを押してQUERY定義の画面に戻ります。
ファイル選択指定 選択項目を入力して,実行キーを押してください。追加のファイル選択項目を 指定するためには, F9 キーを押してください。 ファイル . . . . . . M420 名前,リストの表示は F4キー ライブラリー . . . WRKLIB 名前, *LIBL, リストの表示は F4キー メンバー . . . . . . *FIRST 名前, *FIRST, リストの表示は F4キー 様式 . . . . . . . . M420R 名前, *FIRST, リストの表示は F4キー F3= 終了 F4=プロンプト F5= 報告書 F9= ファイルの追加 F12= 取消し F13= レイアウト F24= キーの続き ファイルを選択するか,あるいは実行キーを押して確認してください。
ファイルの選択指定が終わると、OPT入力の右に>の印が表示されます。
OPT QUERY 定義オプション > ファイル選択指定 結果のフィールドの定義 フィールドの選択および順序付け レコードの選択 分類フィールドの選択 照合順序の選択 報告書の欄の形式指定 計算機能の選択 制御レベルの定義 出力タイプおよび出力形式の選択 処理オプションの指定
印刷出力するときは、「出力タイプおよび出力形式の選択」のオプションに1を入力します。
次の「出力タイプおよび出力形式の選択」の画面が表示されます。
出力タイプおよび出力形式の選択 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 出力のタイプ . . . . . . . . . . 2 1= 表示 2= 印刷装置 3= データ・ベース・ファイル 出力の形式 . . . . . . . . . . . 1 1= 明細 2= 合計のみ 行折返し . . . . . . . . . . . . N Y=YES, N=NO 折返し幅 . . . . . . . . . . . ブランク, 1-378 1ページに1レコード . . . . . N Y=YES, N=NO F3= 終了 F5= 報告書 F10= プロセス/前画面 F12= 取消し F13= レイアウト F18= ファイル
2の印刷装置を選択すると、つぎの4項目の指定画面が順に表示されます。
1.印刷装置出力の定義
2.スプール出力の定義
3.カバー・ページの指定
4.ページ見出しとフッターの指定
1.印刷装置出力の定義
この画面では、用紙サイズ、行の間隔、QUERY定義の印刷などの定義を行います。
印刷装置出力の定義 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 印刷装置 . . . . . . . . *PRINT *PRINT, 名前 用紙サイズ: 長さ . . . . . . . . . ブランク, 1-255 幅 . . . . . . . . . . 198 ブランク, 1-378 開始行 . . . . . . . . . ブランク, 1-255 終了行 . . . . . . . . . ブランク, 1-255 行の間隔 . . . . . . . . 1 1, 2, 3 定義の印刷 . . . . . . . N Y=YES, N=NO F3= 終了 F5= 報告書 F10= プロセス/前画面 F12= 取消し F13= レイアウト F18= ファイル
用紙の幅は、標準132桁ですが、これを超すような場合、198とします。
198とすると、1インチ15文字のピッチで印刷されます。
行の間隔は1とするとシングルスキップで、2はダブルスキップ(即ち1行空き)で印刷されます。
定義の印刷をY(YES)とすると、QUERYの定義のドキュメントが印刷されます。
上記指定を行って、実行キーを押すと次の「スプール出力の定義」画面に変ります。
2.スプール出力の定義
ここでは出力をスプール(印刷待ちに)するか否か、用紙のタイプ(用紙フォーム)、コピー枚数、出力を
スプール出力の定義 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 出力のスプール . . . ブランク ,Y=YES, N=NO 用紙タイプ . . . . . ブランク,名前, *STD コピー枚数 . . . . . 1 ブランク, 1-255 保留 . . . . . . . . ブランク, Y=YES, N=NO F3= 終了 F5= 報告書 F10= プロセス/前画面 F12= 取消し F13= レイアウト F18= ファイル
保留にしておくかどうかを定義しますが、一般には画面標準のままにします。
画面標準のままにするには何も入力しないで、実行キーのみ押します。
画面は次の「カバー・ページの指定」へすすみます。
3.カバー・ページの指定
カバー・ページ(表紙)の印刷をするときはY(YES)とし、タイトルに入力を行います。
カバー・ページの指定 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 カバー・ページの印刷 . . N Y=YES, N=NO カバー・ページのタイトル F3= 終了 F5= 報告書 F10= プロセス/前画面 F12= 取消し F13= レイアウト F18= ファイル
印刷をしないときはN(NO)を入力します。
画面は次の「ページ見出しとフッターの指定」にすすみます。
4.ページ見出しとフッターの指定
ページ見出しとフッターの指定 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 ( &DATE, &TIME, および &PAGE を入力するか,標準のページ見出しを選択する) 標準のページ 見出しの印刷 . . . . . Y Y=YES, N=NO ページ見出し 得意先一覧表 ページ・フッター F3= 終了 F5= 報告書 F10= プロセス/前画面 F12= 取消し F13= レイアウト F18= ファイル
ここではページ見出しの印刷の指定をします。Yとすると見出し印刷を行います。
ページ見出しには必要あれば、タイトルなどを入力します。
必要あればページ・フッターにも入力をします。
入力を終えて実行キーをおすと、QUERY定義の選択の画面に戻ります。
QUERY 定義 QUERY. . . . . . : TEST オプション . . . : 変更 ライブラリー . : QTEMP CCSID. . . . . . : 65535 オプション を入力して実行キーを押すか, F21 を押してすべてを選択してください。 1= 選択 OPT QUERY 定義オプション > ファイル選択指定 結果のフィールドの定義 フィールドの選択および順序付け レコードの選択 分類フィールドの選択 照合順序の選択 報告書の欄の形式指定 計算機能の選択 制御レベルの定義 > 出力タイプおよび出力形式の選択 処理オプションの指定 F3= 終了 F5= 報告書 F13= レイアウト F18= ファイル F21= すべての選択 オプションを選択するか,あるいは F3 を押して QUERY プログラムを保管または
残りの定義はQUERYにおまかせの場合は、F3キーを押しします。
QUERY終了の画面になります。
QUERY 終了 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 定義の保管 . . . . . Y Y=YES, N=NO 実行オプション . . . 1 1= 対話式で実行 2= バッチで実行 3= 実行しない 定義を保管する場合: QUERY 定義 . . . . TEST 名前 ライブラリー . . QTEMP 名前,リストは F4キー テキスト . . . . . 権限 . . . . . . . *CHANGE *LIBCRTAUT, 権限リスト名 *CHANGE, *ALL, *EXCLUDE, *USE F4=プロンプト F5= 報告書 F12= 取消し F13= レイアウト F14=QUERY の定義
ここでは、画面のガイドに従い、QUERY定義の保管,実行オプション、テキストの指定などを行います。
QUERY定義を保管するときは、定義名(ID)とライブラリーを入力します。
QTEMPはサインオンしたユーザー個別にサインオンの間だけ割り振られるライブラリーなので、
QTEMPに保管した定義はサインオフした後は利用することはできません。
指定を行って実行キーを押すと最初のQUERY処理の画面にもどります。
QUERY 処理 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 オプション . . . . 1= 作成, 2= 変更, 3= コピー, 4= 削除 5= 表示, 6= 定義の印刷 8= バッチで実行, 9= 実行 QUERY 定義 . . . . TEST 名前,リストは F4キー ライブラリー . . QTEMP 名前, *LIBL, リストは F4キー F3= 終了 F4=プロンプト F5= 最新表示 F12= 取消し QUERY オプション処理が正常に完了した。
QUERYが実行されると、実行結果が印刷待ちにいれられます。
コマンド入力できるところで、WRKSPLFと入力すると表示されます。
すべてのスプール・ファイルの処理 オプションを入力して,実行キーを押してください。 1= 送信 2= 変更 3= 保留 4= 削除 5= 表示 6= 解放 7= メッセージ 8= 属性 9= 印刷状況の処理 合計 装置/ ページ CUR OPT ファイル ユーザー 待ち行列 ユーザー・データ STS 数 PAGE コピー QPQUPRFIL ISHIOKA QPRINT5 RDY 4 1 終り オプション 1, 2, 3, のパラメーターまたはコマンド ===> F3= 終了 F10= ビュー 4 F11=ビュー2 F12= 取消し F22= 印刷装置 F24=キー の続き
フォーム指定をしたような場合はF11でビューを変えると確認できます。
すべてのスプール・ファイルの処理 オプションを入力して,実行キーを押してください。 1= 送信 2= 変更 3= 保留 4= 削除 5= 表示 6= 解放 7= メッセージ 8= 属性 9= 印刷状況の処理 作成 OPT ファイル ユーザー 用紙 タイプ PTY 作成日 時刻 QPQUPRFIL ISHIOKA XX-FORM 5 00/09/05 13:55:18 終り オプション 1, 2, 3, のパラメーターまたはコマンド ===> F3= 終了 F10=ビュー1 F11=ビュー3 F12= 取消し F22= 印刷装置 F24=キー の続き
各種QUERY定義
本格的な一覧表やレポートの作成をするには、必要に応じて各種QUERYの定義を行います。
下記画面から、必要に応じて各種QUERYの定義を行うことができます。
それぞれの定義を終わると、この画面に戻ります。
定義済みには’>’の印がついています。(選択して定義しなおしもできます。)
QUERY 定義 QUERY. . . . . . : TEST オプション . . . : 変更 ライブラリー . : QTEMP CCSID. . . . . . : 65535 オプション を入力して実行キーを押すか, F21 を押してすべてを選択してください。 1= 選択 OPT QUERY 定義オプション > ファイル選択指定 結果のフィールドの定義 フィールドの選択および順序付け レコードの選択 分類フィールドの選択 照合順序の選択 報告書の欄の形式指定 計算機能の選択 制御レベルの定義 > 出力タイプおよび出力形式の選択 処理オプションの指定 F3= 終了 F5= 報告書 F13= レイアウト F18= ファイル F21= すべての選択
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